記事: 黒いインナーは、白いポロシャツの下に着られるか

黒いインナーは、白いポロシャツの下に着られるか
黒いインナーを、白いポロシャツの下に着る。ゴルフでも、作業着でも、よくある組み合わせです。
そのときに気になるのが、色移りです。
心配されるのは、汗と雨
乾いた状態で色が移ることは、ほとんどありません。問題が起きるとすれば、濡れたときです。
汗をかく。雨に降られる。濡れた状態で濃い色の生地と薄い色の生地が密着していると、染料が動くことがあります。夏のラウンドや屋外での作業は、まさにその条件がそろいます。
試験の結果は、5級
CORE SHIELD®が使っている生地について、一般財団法人ケケン試験認証センターで実施した染色堅ろう度の試験結果です。
| 試験項目 | 試験方法 | 結果 |
|---|---|---|
| 水滴に対する変退色 | JIS L 0853 | 5級(全10色) |
| 色泣き | 大丸 I 法 | 4-5〜5級 |
| 酸素系漂白剤洗濯 | JIS L 0889 | 4〜4-5級 |
| 塩素処理水 | JIS L 0884 A法 | 3-4〜4-5級 |
級は1から5まであり、5が最も変化の小さい評価です。水滴に対する変退色は、検査した全10色で5級でした。
この5級が、何を見た数字なのか
ここが大事なところなので、正確に書きます。
JIS L 0853「水滴に対する染色堅ろう度」は、生地に水滴を落として、その生地自身の色がどれだけ変わるかを評価する試験です。白い布に色が移るかどうかを、直接測ったものではありません。
移りやすさに近いのは、もう一方の「色泣き」のほうです。濡れたときに染料がにじみ出すかどうかを見ています。こちらは4-5〜5級でした。
整理すると、いま私たちが持っている数字はこの3つです。
- 水に濡れても、生地自身の色は変わらない(水滴に対する変退色 5級)
- 濡れたときに、染料はにじみ出しにくい(色泣き 4-5〜5級)
- 白い布に接した状態でどれだけ移るかを直接測った数字は、まだ持っていません
3つ目を書かずに「白いウェアの下でも大丈夫です」と言い切ることもできます。でも、それはやりません。
私たちは、測った数字を測定条件ごと出すという方針でやっています。持っていない数字を持っているように見せたら、出しているほうの数字も信用されなくなります。
別の布への移りを直接測る試験(摩擦や汗に対する染色堅ろう度の「汚染」)については、素材の開発元に確認を依頼しています。数値が出たら、この記事に追記します。
それでも、気をつけたいこと
試験の等級が高くても、使い方で結果は変わります。3つだけ書いておきます。
最初の1〜2回は、色物と分けて洗ってください。どんな衣類でも、初回の洗濯では余分な染料が落ちます。
濡れたまま、長時間ほかの衣類と密着させないでください。ラウンドのあとに脱いだものを、濡れたままバッグに押し込んで一晩置く。これがいちばん条件として厳しくなります。脱いだら広げて干す、それだけで違います。
プールや温泉のあとは、早めに洗ってください。塩素処理水に対する試験(JIS L 0884 A法)では、3-4級という色がありました。他の項目より低い数字です。塩素にさらされる使い方をする場合は、頭に入れておいてください。
ついでに、寸法のこと
同じ報告書に、洗濯後の寸法変化率も載っています。
−0.7%(JIS L 1930 C4M・C4H A法/吊干し)。1%未満です。洗っても、型が崩れにくい生地だと言えます。
ただし、これは形が変わらないという話であって、機能が落ちないという話ではありません。洗濯したあとに紫外線や近赤外線の遮蔽率がどうなるかは、別に測らないと分かりません。そちらも開発元に依頼しています。数値が出たら、あらためて記事にします。
「洗っても効果が続きます」と書いているブランドは多いですが、回数と数値を出しているところは、ほとんどありません。出せるようになったら、出します。
※記載の数値はいずれも生地単体での試験値です(Trubeaute® C)。試験結果は供試試料に対するものであり、ロット全体の品質を証明するものではありません。
※本製品は衣料品であり、シミ・シワ・たるみを防止または改善するものではありません。
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